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2022.10.08

■TFCC損傷について

今回はTFCC損傷について
TFCCとはテニスをやっている方であれば一度は聞いたことあるかもしれません。
三角線維軟骨と呼ばれる関節円板とそれを取り巻く靭帯などで構成されたものを
TFCC(Triangular FibroCartilage Complex)(三角線維軟骨複合体)と呼びます。
※運動器の臨床解剖アトラス参照
単純に手首にある三角形の軟骨が損傷することを指します。
この軟骨にはこんな役割があります
・手首の安定性(遠位橈尺関節の安定性)(橈骨手根関節の尺側支持機能)
・力の伝達とクッション作用

地面に手を衝いたり、手首を使いすぎたり、加齢などで変性しこの軟骨が損傷することをTFCCと言います。
このTFCCはテニスや剣道、大工さんなど沢山手を使う方に多く
症状としては手関節尺側部痛や前腕回内回外時痛や可動域制限などが見られます。
※小指側の手の付け根や前腕を回す動き
日常生活ではドアノブを回したり、ペットボトルの蓋を開けるときに痛みが出たりします。
治療は固定と安静が基本になります。
症状の強度によりますが、約70%は3カ月以内の固定で改善が得られると言われています。
しかしながらこの軟骨は血管分布が乏しく回復が困難と言われている為、改善が見られない場合は手術の適応となることも。
気を付けないといけないのが臨床上、手首の小指側の痛み=TFCC損傷と決めつけがちなこの疾患ですが
鑑別しないといけない疾患が意外と多く
例えば、尺側手根伸筋の腱鞘炎、尺骨突き上げ症候群、手根骨の骨折…etc.
などの見極めがとても重要になります。
そこで簡単な検査法として提案すると
①胸の前で手を合掌→
②手を合わせたまま手前に回し指先が胸の方に向くように回旋させていく→
③手首に痛み出るか確認
もし痛みが出たらなにかしら損傷している可能性があります。
手関節の疾患は多少の痛みがあっても日常生活で使わざるを得ない機会が多いため
安静が難しく長期間の治療になりやすいです。
当院では患部を安静にさせる以外にも物理療法、固定の仕方やリハビリ指導など早期復帰できるように
サポートしますので上記の内容が当てはまる方は是非ご連絡ください。

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