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2023.08.27

■非特異的腰痛における筋・筋膜性障害の評価と治療に関する研究

1. はじめに
非特異的腰痛は多くの成人が経験する一般的な健康問題の一つであり、
生活の質の低下や仕事における生産性の損失を引き起こす可能性がある。
この病態における筋・筋膜性障害の評価と治療の重要性に焦点を当て、現代の治療アプローチの効果性と応用について調査する。
2. 研究の背景
非特異的腰痛の患者の多くが筋・筋膜性障害を呈していることが知られている。
具体的には、非特異的腰痛の60%が筋・筋膜性障害に起因するとされている。
3. 筋・筋膜性障害の起因
3.1. 長時間の同姿勢やスポーツによる筋肉の過度な使用は筋や筋膜に微細損傷や炎症を引き起こす可能性がある。
また、持続的な筋肉の収縮により、筋内圧の増加と血行不良が生じる。
3.2. Thomas (1938)の報告によれば、筋肉に生理食塩水を注入すると、その部位以外の遠隔部にも痛みが放散することが明らかになった。
この痛みは神経の走行に沿ったものではなく、関連痛として知られるようになった。
3.3. また、Kellgren (1938)は高張食塩水を筋内に注入することで、その筋肉だけでなく他の器官にも痛みが生じることを報告した。
このような筋・筋膜性障害の知見は、患者の痛みの診断や治療に影響を与える。
4. 筋・筋膜性障害の診断
診断の確立が難しく、仮説的な診断名が使用されることがある。
ただし、筋肉や筋膜を治療することで疼痛が改善する例が多いため、主病態の追及が重要とされている。
5. 筋・筋膜の役割と機能
5.1. 筋肉の障害は主に筋肉自体の伸縮の障害により引き起こされ、
筋膜の障害は筋膜の伸張性の低下やその他の組織の滑走障害によって生じる。
5.2. 胸腰筋膜は腰背部を支え、神経や血管を守る重要な役割を果たす。
5.3. グローバル筋は体幹の大きな筋で、運動の出力や制御に関与する。
一方、ローカル筋は体幹の深部に位置し、固有受容器として機能する。
6. 重要な筋肉の詳細
6.1. 腸肋筋、最長筋、脊柱起立筋群、多裂筋、腰方形筋の役割と機能を詳細に説明する。
7. 治療
筋・筋膜性障害の治療には、関節のアライメントや動作の調整、筋膜の滑走性の改善、筋肉の伸縮性の回復などが重要である。
具体的な治療法としてハイドロリリースが挙げられる。
8. 結論
筋・筋膜性障害は非特異的腰痛の主要な原因の一つであり、適切な診断と治療が必要である。
現代の治療法は効果的であるが、更なる研究と治療の開発が期待される。

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