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2024.04.27

■腰痛の分類

腰痛は大きく「特異的腰痛」と「非特異的腰痛」に分類されます。
特異的腰痛は、腰痛の原因が明確に特定できるもので、
椎間板ヘルニアや脊椎管狭窄症、脊椎の感染症や腫瘍などが含まれます。
一方、非特異的腰痛は、特定の医学的原因が見つからない腰痛を指し、腰痛患者の大多数を占めます。
非特異的腰痛のアプローチ
非特異的腰痛の治療には、患者の生活習慣や心理社会的要因を考慮した多面的なアプローチが必要です。
EBPTに基づいた腰痛症治療と今後の課題(2008, J-Stage)では、
運動療法が慢性腰痛の管理に有効であることが示されています。
運動療法には、筋力トレーニング、ストレッチ、有酸素運動などがあり、患者の状態や好みに応じて選択されます。
急性腰痛と慢性腰痛
腰痛はその持続期間によっても分類され、
急性(発症から6週間以内)、亜急性(6週間から12週間)、慢性(12週間以上)に分けられます。
急性腰痛の多くは自然に改善しますが、慢性腰痛になると治療がより複雑になります。
腰痛のリハビリテーション(J-Stage)によると、急性腰痛には早期の活動再開が、
慢性腰痛には心理社会的要因を含めた多面的なアプローチが推奨されています。
エビデンスに基づいた治療
EBMに基づいた腰痛診療のガイドラインの策定に関する研究では、
様々な治療法のエビデンスレベルと推奨度が示されています。
例えば、軽度から中等度の非特異的腰痛に対しては、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の短期間の使用や、
必要に応じて筋弛緩薬の使用が推奨されます。
また、慢性腰痛に対しては、認知行動療法やマルチモーダルなリハビリテーションが有効であるとされています。
まとめ
腰痛はその原因や持続期間によって様々な分類が可能であり、それぞれに適した治療法が存在します。
非特異的腰痛の場合、生活習慣の改善や運動療法、心理社会的サポートが重要です。
一方、特異的腰痛の場合は、その原因に応じた専門的な治療が必要になります。
腰痛に悩む方々は、自身の状態を正しく理解し、適切な専門家の助けを借りて治療を進めることが大切です。
このブログは、腰痛に関するエビデンスに基づいた情報を提供することを目的としています。
しかし、個々の症状や状態は人それぞれ異なるため、
具体的な治療法については医療専門家と相談することをお勧めします。

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