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2023.01.26

■子供の「腰が痛い」には注意!腰椎分離症とは。

子供が「腰が痛い」と言い始めたら大人の腰痛と同じように考えてしまうのは早計です。
スポーツをやっているお子さんの場合、特に思い当たる原因が無ければ「腰椎分離症」の可能性があります。
今回はそんな腰椎分離症についてお伝えします。
腰椎分離症とは?
腰骨の椎弓という所の疲労骨折、亀裂が入ってしまった(分離)状態をいい
特に一番下の腰椎(5番目)に好発する疾患です。
捻挫や肉離れのように一回の衝撃で発症するものではなく、繰り返しの動作で起こります。
例えばスポーツの練習で過度に繰り返し腰を反らしたり回したりすることで
腰骨にある椎間関節という部分にストレスが加わり腰痛分離症になるのではと考えられています。
というのは、この分離症は一般成人であれば5%程度ですが
成長期に運動をしている12-17歳のスポーツ選手には多く見られる疾患だからです。
よく見られる特徴としては
・腰を反らしたり回したり、ジャンプ着地などの衝撃が大きいスポーツに多い(サッカー、野球、バスケ、バレーなど)
・スポーツ中やスポーツ直後に腰痛を自覚することがほとんど。
・男性に多くみられる
※2週間以上腰痛が続く場合は腰椎分離症を疑う必要があります。
症状としては
・腰を反ると痛みが増大する(お尻と太ももに痛みが出る場合もあり)
・狭い範囲にズキッと響く感じの痛み
・分離した部分の神経が圧迫されると痛みとしびれが生じる事もあります
治療としては症状の強さや段階を判断し、
ストレッチ指導や腰の骨に負担がかかりにくいように下肢の筋力強化、
体幹強化なども行っていきます。
今までの経験上、痛みが無くなるとストレッチをサボりがちになってしまいます。
そうなると、股関節周囲筋の柔軟性が低下し腰椎分離症が再発することもあります。
当院では定期的に行う柔軟性のチェック法を徹底し継続的に行えるストレッチの指導をしていきます。
分離症の症状があるにもかかわらず放置してスポーツをプレーしていると
腰椎すべり症(腰椎が前方に出てしまう事)が誘発されさらに痛みが出やすくなることもあります。
2週間以上痛みが続く場合はお近くの整形外科で一度X線(レントゲン)を撮ってもらうのも良いでしょう。
または画像診断が出来なくてもしっかりとした検査法を行ってくれる整骨院で症状を確認してもらい治療やリハビリをすることをお勧めします。
※段階や症状によって必ずしもスポーツを禁止する必要がない場合もございます。
少しでも早くスポーツ復帰を目指す場合は当院でサポート致しますのでご相談下さい。

参考本:復帰をめざすスポーツ整形外科
参考文献:腰椎分離症-Spine Surgeonが知っておくべき State of the Art-

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