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2022.11.25

■変形性膝関節症 -予防・対処法について

中高年になると膝の痛みを感じる人が増えます。
その多くが、「変形性膝関節症」といわれております。
変形性膝関節症はすぐに発症するものではなく、長年かけて徐々に関節が変性しておこる病気です。
その変形性膝関節症(以下OA)のリスクファクターは大きく3つになります。
①局所要因・・・・力学的ストレス、関節の外傷、肥満、関節の不安定性・形態異常、筋力低下
②全身要因・・・・加齢、性別、メタボリックシンドローム、遺伝的要因、代謝異常
③社会的要因・・・Sedentary Lifestyle(体を動かさない不活発な生活)
とありますがどれか一つではなく、様々な要因が複合的に重なり引き金となります。
私が特に注意を促しているのは③の「Sedentary Lifestyle(体を動かさない不活発な生活)」です。
O・Aの難しい所は膝の痛みがあると外出が減り運動量が低下します。
よって運動による改善がなくなる為、患部の症状が蔓延化するという悪循環が生まれます。
私としては運動後痛みが増大しない程度の運動をお勧めしています。
運動といってもハードなものではなく、
まずは自宅で出来て尚且つ膝の負担の少ないものから始めて、少しずつ運動習慣を身につけていくのが大切です。
また、よく耳にする『体重減らさないと治らないもの』という認識は少し誤解があるかもしれません。
(※若しくは聞く側が言葉を切り取りすぎている?)
なぜならO・Aの方が買い物などで荷物を持った際、痛みは大きく増えることはありません。
ということは「体重が重い=膝の痛みが強い」という事にはなりません。
正確には「脂肪量」が多い方が痛みを増大しやすい傾向にあります。
脂肪にある脂肪細胞が痛み(炎症)を引き起こす原因だと考えられています。
もう少し詳しく説明すると、肥満になると脂肪細胞が肥大します。
それによって脂肪細胞から産生し分泌される生理活性タンパク質の
アディポサイトカインという物質の機能が破綻してしまいます。
アディポサイトカインには炎症を抑えるアディポネクチンというものと、
炎症を促進するIL-6や遊離脂肪酸…etc.があります。
それらのバランスが崩れることにより炎症が広がり、痛みにつながります。
少し難解な文章になってしまいましたが
つまりは単純に「体重を落とす」のではなく「脂肪を落とし筋肉量を増やす」
ということがO・Aの予防に大切になってきます。
膝の痛みでお悩みの方は体重の増減に神経質にならず筋肉量に着目すると良いかもしれません。

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