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2025.05.09

■【相模原の整骨院が解説】 仙腸関節性腰痛の原因と精神的ストレスの深い関係とは?

腰痛といえば、多くの人が経験する 身近な不調のひとつです。
しかしその中でも、原因の特定が難しく
慢性化しやすい「仙腸関節性腰痛」は、
見落とされがちな存在です。  腰の奥にあるような違和感、
片側だけの痛み、 座っているときに出現する痛み——
これらは仙腸関節という 骨盤の中央部にある関節の不調が
関係している可能性があります。  さらに近年では、
痛みの原因は身体だけでなく
「社会的ストレス」や「精神的な緊張」も
深く関わっていることが 明らかになってきました。
この記事では、相模原市にある
ひばり鍼灸整骨院の経験をもとに、
仙腸関節性腰痛の原因、特徴、 そして身体・心の両面から整える
施術方法について詳しく解説します。  【仙腸関節性腰痛とは】
仙腸関節は、背骨の末端にある「仙骨」と
骨盤の両側にある「腸骨」をつなぐ関節です。
構造上は非常に安定しており、
数ミリしか動かないとされますが、
このわずかな動きの異常やズレが、
腰部や臀部の痛みを引き起こすと 考えられています。
この痛みは、レントゲンやMRIなどの
画像検査では明確な異常が 見つからないことが多く、
「原因不明の腰痛」とされがちです。 そのため、病院では
「異常なし」と診断され、 湿布や痛み止めだけで
経過を見るよう指示されることも 少なくありません。
しかし、仙腸関節の機能不全により
筋肉や靭帯に過剰な負担がかかり、
やがて炎症や慢性的な痛みとして 現れるのです。
当院では、こうした機能的な問題を
触診や徒手検査によって評価し、
画像に映らない原因にも対応します。
【仙腸関節性腰痛の代表的な症状】  仙腸関節性腰痛の症状は、
一般的な腰痛とは少し異なります。
たとえば以下のような特徴が挙げられます。
・腰の奥に鈍い痛みがある ・片側の腰から臀部にかけて痛む
・長く座っていると痛みが強くなる
・立ち上がるときに腰に違和感がある ・仰向けで寝ると腰が辛い
・歩行中に片足に違和感がある  特に「片側のみの痛み」や
「姿勢変化に伴う痛み」は 仙腸関節の問題を示唆する
重要なサインです。  この痛みは、筋力低下や姿勢不良、
日常生活での癖などが 仙腸関節に負担をかけることで
発生しやすくなります。  また、女性の場合は妊娠や出産により
骨盤周囲の靭帯が緩み、 仙腸関節が不安定になることで
慢性的な腰痛につながるケースもあります。
「何をしても良くならない腰痛」に
お悩みの方は、一度仙腸関節の関与を
疑ってみることが大切です。

【社会的・精神的因子が関わる理由】
痛みは単なる身体の異常ではなく、
心理や環境と深く関係しています。
特に仙腸関節性腰痛のように、 慢性化しやすく明確な損傷が
見つかりにくい痛みにおいては、 ストレスや精神的緊張の影響が
大きいことがわかっています。
実際に、長時間のデスクワークや
育児・介護などの生活環境の変化、
人間関係でのストレスなどが、 知らず知らずのうちに
身体の緊張を高めています。
交感神経が過剰に働いた状態が続くと、 筋肉の血流が悪化し、
関節周囲の柔軟性も低下します。
こうした状態で日常動作を繰り返すことで、
仙腸関節に負担がかかりやすくなり、 痛みが生じやすい環境が
整ってしまうのです。  また、痛みを感じ続けることで
脳がその「記憶」を強化し、
少しの刺激でも痛みを感じやすくなる
「痛覚過敏」状態になることもあります。
このように身体と心の状態は 常に相互に影響しており、
単に構造の歪みだけを整えるだけでは 十分とは言えません。
当院では、 こうした精神的・社会的背景も含めて
総合的にサポートすることを重視しています。
【当院のアプローチ(評価・施術・ケア)】
ひばり鍼灸整骨院では、 仙腸関節性腰痛に対して
以下の3つの視点からアプローチしています。  ①機能評価
まずは問診・触診・徒手検査を行い、
仙腸関節に関与する可動域や 疼痛誘発動作の有無を確認します。
腸骨の前傾・後傾や左右のバランス、
股関節や腰椎の連動性なども 評価対象となります。
②構造的アプローチ 可動性が低下している場合には
モビライゼーション(関節調整)や 筋膜リリースを行い、
仙腸関節とその周囲組織の柔軟性を 取り戻します。
また、腰椎や股関節の可動性が低いと
仙腸関節に代償的な負担がかかるため、
それらの可動域改善も行います。
③精神的配慮・環境要因の調整 痛みに対する恐怖やストレスを
和らげるよう、丁寧な説明と カウンセリング的対応を行います。
施術の終盤には、 副交感神経を高めるための鍼灸刺激や
リラクゼーション的な手技を加えることで、
全身の緊張を緩めて回復を促します。
また、生活習慣やセルフケア、
睡眠・栄養などの環境要因も含めた
「再発予防」の指導も行います。
こうした包括的な対応により、 仙腸関節性腰痛の本質的な改善と
長期的な健康維持を目指します。

【自律神経との関係と鍼灸施術の役割】
仙腸関節性腰痛の背景には、 身体の構造的要因とともに、
自律神経の乱れが関与している ケースも少なくありません。
特に精神的ストレスが長期化すると、 交感神経の緊張が続き、
血流や内臓機能、筋肉の柔軟性が すべて低下していきます。
当院では、こうした神経系のバランスにも
注目し、鍼灸による副交感神経の刺激を
施術に取り入れています。
例えば、耳介や頭部・背部への鍼刺激は 副交感神経を優位にし、
身体の緊張を緩める効果があります。  また、施術の終盤には
リラクゼーションを促すような
深部筋・ファシアへの手技を行い、
呼吸のリズムや筋緊張と連動させて 神経系の安定化を図ります。
院長の飛松の考えとしても、
仙腸関節性腰痛は他の腰痛と比較して
社会的・精神的因子の関与が 非常に大きいと感じています。
そのため、筋骨格系の評価・施術と同時に、
心理的要因への配慮も欠かせません。
この「同時進行での対応」が 症状の本質的な改善につながると
私たちは考えています。  【実際の改善事例紹介】
ひばり鍼灸整骨院では、 仙腸関節性腰痛の患者様に対して
以下のような臨床的アプローチを 行っています。
共通の基本として、 脊柱アライメントの確認と調整を
すべての患者様に実施します。  仙腸関節の機能評価では、
ニューテーション(前傾)と
カウンターニューテーション(後傾)の
動きを触診と運動で評価し、 関節の安定性を確認します。
さらに、体幹の運動制御の回復を目的に
多裂筋・腹横筋・横隔膜・骨盤底筋など
インナーユニットと呼ばれる筋群に対して
アプローチを行います。  【症例1】30代女性・育児中
産後から腰の奥の痛みが続き、 長時間の抱っこで悪化。
骨盤底筋と腹横筋の反応を高め、 骨盤支持性を向上させたことで
日常生活動作が楽になりました。
【症例2】40代男性・在宅勤務中心
デスクワークで片側腰部に痛み。
呼吸が浅く、横隔膜の可動性も低下。
脊柱調整+鍼灸+呼吸指導を行い、
再発防止のセルフケアまで指導。  症状の背景には、
必ず「姿勢」「筋機能」「神経調整」
「心理的要因」が重なっており、 その全体像を見極めた施術が
最も重要であると感じています。

【再発予防に重要な3つのポイント】  仙腸関節性腰痛は、
一時的な症状改善だけでなく、 日常生活の中で
「再び痛みを起こさない習慣づくり」が 極めて重要です。
そのため、当院では以下の3つを 再発予防の柱としています。
①骨盤周囲の安定化トレーニング 多裂筋・腹横筋・骨盤底筋など
体幹深部の筋肉(インナーユニット)を 活性化させることで、
仙腸関節に過剰な負担が かからないように整えます。
②生活習慣・ストレスの見直し 座る姿勢・寝具・靴などの
生活環境の調整はもちろん、 ストレスを受け流すための
呼吸法や自律神経を整える セルフケア法の提案も行います。
③適度な運動と身体感覚の再教育
痛みの経験を通して身体との対話を学び、
「自分の体の変化に敏感になること」 を大切に指導しています。
「自分の状態に気づける人」は
早期対応ができ、慢性化を防ぐことが 可能です。
【よくある質問と当院の特長】  Q.
整体や鍼灸は初めてでも大丈夫? →
問診・説明をしっかり行い、 必要に応じて刺激量も調整します。
Q. 何回くらい通えばよくなりますか? →
状態によって異なりますが、 3〜6回程度で変化を実感する方が
多いです。再発予防には継続も大切です。  Q.
心の状態が痛みに関係ありますか? → はい。ストレスや不安、
睡眠不足などは痛みの感受性を 高める要因です。
当院では、痛みの評価・施術だけでなく、
その方の背景にある生活習慣や
心理的状態にも丁寧に寄り添うことを 大切にしています。
また、脊柱アライメントの調整や
体幹筋の安定化、呼吸や神経反射を用いた
鍼灸施術などを組み合わせ、 構造・機能・自律神経のバランスを
多面的に整える施術を提供しています。
「身体と心の両方に配慮した整骨院」
として、信頼される存在を目指しています。

【まとめとご案内】  仙腸関節性腰痛は、 単なる骨格のズレや
筋肉の緊張だけが原因ではなく、 精神的・社会的な因子が
複雑に絡み合って生じる症状です。
そのため、構造だけを整える 一面的な対応では
根本的な改善にはつながりません。
当院では、飛松院長の考えをベースに
「身体と心の両方から整える」ことを
重視した施術を行っています。
・脊柱アライメントの評価と調整 ・仙腸関節の機能評価
・体幹筋へのアプローチ ・自律神経を整える鍼灸施術
・生活指導と再発予防の提案
これらすべてを一人ひとりの状態に合わせて 丁寧に行うことが、
回復への最短ルートだと考えています。
長年の痛みや、繰り返す腰痛に 悩まれている方へ。
「ここまで診てくれる整骨院はなかった」
そんな声をいただけるように、
相模原の地域医療に貢献してまいります。

【アクセス・ご予約のご案内】
ひばり鍼灸整骨院(相模原院)は JR相模原駅から徒歩7分、
無料駐車場5台完備です。  →
https://hibari-sagamihara.com/
ホットペッパーや公式LINEからも ご予約可能です。
一人で悩まず、 ぜひお気軽にご相談ください。

【参考文献】
1. Vleeming A, Schuenke MD, Masi AT, Carreiro JE, Danneels L, Willard FH.
“The sacroiliac joint: an overview of its anatomy, function and potential clinical implications.”
J Anat. 2012;221(6):537–567.
2. Laslett M.
“Evidence-based diagnosis and treatment of the painful sacroiliac joint.”
J Man Manip Ther. 2008;16(3):142–152.
3. Vlaeyen JW, Linton SJ.
“Fear-avoidance and its consequences in chronic musculoskeletal pain: a state of the art.”
Pain. 2000;85(3):317–332.
4. Tracey I, Mantyh PW.
“The cerebral signature for pain perception and its modulation.”
Neuron. 2007;55(3):377–391.
5. Napadow V et al.
“Autonomic neuroimaging: a functional MRI study of acupuncture-induced responses in the human brainstem.”
J Comp Neurol. 2008;508(3):315–327.

 

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