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腱板損傷の理解と効果的な3つの検査法:エビデンスに基づくアプローチ
■腱板損傷の原因の詳細
腱板損傷は肩の最も一般的な障害の一つであり、肩の痛みや機能障害を引き起こします。
これらの損傷は以下のような原因で発生します。
①反復ストレス:
特にオーバーヘッドアスリート(野球、テニス、水泳など)に見られ、腱板に反復的な負荷がかかります。
繰り返しの動作は微小な断裂を引き起こし、最終的には腱板の炎症や断裂に繋がる可能性があります。
②外傷:
転倒や事故による直接的な打撲や腕を急激に引っ張られることで発生します。
これらの事故は腱板を突然かつ強力に引っ張り、断裂を引き起こすことがあります。
③生理学的変化:
加齢に伴い血流が減少し腱の組織が脆くなるため、少ない負荷で損傷が発生しやすくなります。
■選択される三つの検査法
①ホーキンス・ケネディ試験 (Hawkins-Kennedy Test)→陽性率92%
肘を90度に曲げ、肩関節を90度屈曲し内旋させることで痛みを誘発します。
このテストは肩のインピンジメントを検出し、腱板損傷の可能性を示唆します。
②外旋遅延テスト (External Rotation Lag Sign)→陽性率90%
肩の外旋筋、特に棘上筋と小円筋の損傷を評価します。
患者の腕を外旋させた状態で腕を自力で外旋位に保持させます。腕が元の位置に戻ることができない場合、テストは陽性です。
③ドロップアームテスト (Drop Arm Test)→陽性率95%
患者に腕を横に90度持ち上げさせた後、ゆっくりと腕を下ろしてもらいます。腕を支えきれずに「落とす」動作をした場合、棘上筋の断裂を示唆します。
~組み合わせによる陽性率の向上~
これらのテストを組み合わせることで、特に腱板の完全断裂や重度の損傷の診断精度が向上します。
ホーキンス・ケネディ試験と外旋遅延テストおよびドロップアームテストの組み合わせは肩の腱板損傷の様々な側面を評価し、特に棘上筋の問題を捉えるのに効果的です。
この組み合わせはそれぞれが異なるタイプのストレスを腱板にかけ、損傷の位置と程度をより広範囲に渡って評価できるため、陽性率が高くなる傾向があります。特に腱板の重度の断裂が疑われる場合、これらのテストは補完的な情報を提供し診断に大きな確信をもたらします。
■包括的な治療アプローチ
腱板損傷の治療は患者の症状の重さと全体の健康状態に応じて異なります。
①保存的治療:
●物理療法:
肩の筋肉を強化して肩関節の安定性と動きを改善します。
特にローテーターカフ(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)と呼ばれる肩の筋群を中心に行います。
●薬物療法:
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や痛み止めを使用して炎症と痛みを管理します。
●コルチコステロイド注射:
慢性的な炎症や痛みがひどい場合に選択されることがあります。
②手術的治療:
損傷が重度の場合、または保存的治療で改善が見られない場合には関節鏡を使用した腱板修復手術が考慮されます。
これにより腱の断裂部位を修復し肩の機能を回復させることが目指されます。
まとめ
腱板損傷は適切な治療により大きく改善する可能性があり、初期の段階での正確な診断と治療の開始が長期的な健康と機能の回復に不可欠です。
当院では様々な徒手検査法を駆使しながら病態を把握したうえで適切な治療法を選択し、患者さまの肩の健康をサポートします。
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